日銀は国内、海外の金融経済情勢をどのように見ているのか?委員会メンバーの感情をテキストマイニングで可視化

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先日8月2日に日銀の金融政策決定会合の議事要旨が公表され、金融市場を今後どのように調節していくかの方針が示されました。決定された市場調節方針は以下の通りです。

短期金利:日本銀行当座預金のうち政策金利残高に▲0.1%のマイナス金利を適用する。
長期金利:10 年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう、長期国債の買入れを行う。その際、金利は、経済・物価情勢等に応じて上下にある程度変動しうるものとし、買入れ額については、保有残高の増加額年間約 80 兆円をめどとしつつ、弾力的な買入れを実施する。

政策委員会 金融政策決定会合 議事要旨(2019年6月19、20日開催分)

有識者は現在の国内、海外の金融経済情勢をどのように判断して、このような市場調節方針を決定したのか知りたいなと思うわけです。
ただ、議事録を全部読むのはなかなか骨が折れますし(本当はちゃんと読んで理解したほうが良いんですけどね。。。)、ざっくりポジティブに感じているのか、ネガティブに感じているのかを定量的に知りたいと思いました。
そこで、面白いテキストマイニングのサイトがあったのでそこを利用して金融政策決定会合の議事を分析したいと思います。

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金融政策決定会合議事要旨について

まず先日の金融政策決定会合の議事の要旨は以下のような章立てになっています。(毎回全く同じではないと思います)
【参照】政策委員会 金融政策決定会合 議事要旨(2019年6月19、20日開催分)

  1. 金融経済情勢等に関する執行部からの報告の概要
    1. 最近の金融市場調節の運営実績
    2. 金融・為替市場動向
    3. 海外金融経済情勢
    4. 国内金融経済情勢
      1. 実体経済
      2. 金融環境
  2. 日本銀行適格担保の拡充および成長基盤強化支援資金供給の利便性向上にかかる基本要領の改正等について
  3. 金融経済情勢に関する委員会の検討の概要
    1. 経済情勢
    2. 金融面の動向
  4. 当面の金融政策運営に関する委員会の検討の概要
  5. 政府からの出席者の発言
  6. 採決
  7. 対外公表文(「当面の金融政策運営について」)の検討
  8. 議事要旨の承認

この中の赤太字で示した執行部の考える海外金融経済情勢、国内金融経済情勢と委員会全体で検討した経済情勢について見ていきたいと思います。

AIテキストマイニングサイト

テキストマイニングとは、Wikipediaさんによると以下のようなものです。

テキストマイニング: text mining)は、文字列を対象としたデータマイニングのことである。通常の文章からなるデータを単語文節で区切り、それらの出現の頻度や共出現の相関、出現傾向、時系列などを解析することで有用な情報を取り出す、テキストデータの分析方法である。

テキストマイニング

このテキストマイニングを簡単に行えるテキストマイニングツールを無料で提供してくれている神様のようなサイトがこちらです。
テキストマイニング 無料ツール by ユーザーローカル

このサイトでは、文章をフォームに入力すると単語の出現頻度や単語同士の関連性、その文章がポジティブなものかネガティブなものかなどを分析してくれます。
では、実際に議事要旨を入力して分析してみた結果を見てみたいと思います。

海外金融経済情勢(執行部報告)

実際の分析結果はこちらのリンクを参照していただければテキストマイニングのサイトで見ることができます。
海外金融経済情勢(執行部報告)の分析結果

サマリー(ポジネガ、感情)

こうやって見ると海外情勢にはかなりネガティブな感情、恐れの感情があると考えているといって良いのかなと思います。それは納得が行く気がします。

サマリー:ポジネガ

サマリー:感情

ポジネガ推移

次にポジネガの文章中の推移です。冒頭ポジティブで始まっていますが、あとはほぼネガティブという感じです。これは前半が米国経済、その後、欧州経済、新興国経済の話の流れになっているので、欧州経済の鈍化や中国経済の鈍化の話が影響していると思われます。

感情推移

次は感情推移ですが、基本恐れしていますね。後半で喜びが出てきていますが、これは米国の株価上昇という文章に反応しているのでしょう。

国内金融経済情勢 実体経済(執行部報告)

次は国内の実体経済に関する部分です。
国内金融経済情勢 実体経済(執行部報告)の分析結果

サマリー(ポジネガ、感情)

なんと国内の実体経済にはポジティブな印象を持っているみたいですね。ほんまかいなという気もします。感情はかなり恐れが多いみたいですが。

サマリー:ポジネガ
サマリー:感情

ポジネガ推移、感情推移

推移を見ていくとポジティブな意見を発しているのですが、感情は常に恐れが多いみたいなので、なにか強気な発言しているけど、強がりを言っているように思えてならないです。

国内金融経済情勢 金融環境(執行部報告)

続いて国内の金融環境に関する部分です。
国内金融経済情勢 金融環境(執行部報告)の分析結果

サマリー(ポジネガ、感情)

面白いですね。金融環境はかなりネガティブに感じているみたいで、感情としても恐れが多いです。あと、悲しみも多くなっていて、金融政策頑張っているけど、報われないなぁという黒田さんの嘆きがあるのかなと思っています。

サマリー:ポジネガ

サマリー:感情

ポジネガ推移、感情推移

悲しみのところで何が書いているのかなと思って読んでみたのですが、いまいちどこに悲しみを見いだしているのかは不明でした。
こうゆうのを見るとどこまでこのツールを信じていいのかという思いも出てきますが、AIには見えている悲しみの感情があるのでしょうか。実際に黒田さんは悲しんでいると思うので、AIが正しいように思えます。

経済情勢 金融経済情勢に関する委員会の検討の概要

最後に委員会全体の経済情勢に関する議事です。
経済情勢 金融経済情勢に関する委員会の検討

サマリー(ポジネガ、感情)

ポジティブとネガティブが半々くらいという感じですね。色んな人が意見を言っているので、ポジティブ、ネガティブ両方の意見が入り混じっているという感じでしょうか。

サマリー:ポジネガ
サマリー:感情

ポジネガ推移、感情推移

こちらも割とポジティブかつ喜びの意見が多いような図になっています。やはり議事の中では様々な観点から意見が述べられているのでしょう。

まとめ

今回はテキストマイニングツールを使って、金融政策決定会合において、有識者が現在の経済、金融情勢をどのように感じているのかを可視化、数値化してみました。

どれほど正確な結果かは、判断が難しいところではありますが、なかなかおもしろい結果が得られていると思いますので、今後も金融政策決定会合があるたびに継続的に実施していきたいと思います。

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