投資スタイルとマイルールを決める
前回の投稿では、株を始める上での基本的な知識が学べる本を紹介しました。今回は実際に取引するときのテクニックと心構えが書かれている本について紹介したいと思います。
ここで、おすすめ本を紹介する前に実際の取引をする上で重要な「投資スタイルとマイルールを決める」という点についてお話したいと思います。
生活スタイルにあった投資スタイルを選ぶ
みなさんご存知の通り、巷には様々な投資本や投資セミナーがあり、「この方法でやれば確実に儲けられる!」というような宣伝文句で、様々な投資方法が紹介されています。ある人は「投資信託で長期保有していれば確実だ」と言っていたり、ある人はデイトレだ!ある人はスキャルピングだ!と皆言っていることが様々でどの方法が正しいのだろうかと迷われることと思います。
「スキャルピング」「デイトレ」「スイングトレード」「長期投資」といった取引をする際の方法を投資スタイルといいます。
ここで大事なことは、どの投資スタイルが正しくて、どれが正しくないということではありません。どの方法でも成功している人がいるように、どの投資スタイルもしっかりと分析を行えば高い確率で将来の値動きを予測することができるということを言っているのです。
したがって、基本的にはどの投資スタイルを選択しても良いのですが、投資スタイルはその人の生活に密接に関わるものです。私のような一般的なサラリーマンが株取引をしようと思っても、日中は仕事をしているので、常に株の値動きを見ることはできません。したがって、スキャルピングやデイトレといったものは、その時点で候補から外れるのです。
自分の生活スタイルにあった投資スタイルを決めることで、自分が学ぶべき投資方法が明確になってくるとおもいます。
マイルールを決めて、マイルールに従って取引する
投資スタイルを決まったとしても、実際の取引方法も人により様々です。ファンダメンタルを重視していたり、テクニカル指標である移動平均線、ボリンジャーバンド、RSI、一目均衡表に着目しているなど、これが100%正解だというものはないと思います。
ですので、これまで成功してきたという人の様々な知恵を借りながら、自分で実際に何度も取引を重ねながら自分の中で取引ルールを作り上げていくしかないと思います。私はこれをマイルールと呼んでいます。このマイルールは取引経験が増えれば増えるほど精度は上がっていくので、たくさんの方法を勉強し、試しながら磨き上げていくのが良いと思います。
その手助けになればということで以下の2つの本を紹介したいと思います。
世界で一番わかりやすい株式投資の学校
この本は、キャバクラ嬢が一流投資家になるまでのストーリーを物語形式で書いています。ぱっと見、こんな軽い雰囲気の本でいいのかという気もするかもしれませんが、株取引の本質を捉えていて、それをわかりやすく、読みやすく書いているのでおすすめです。
基本的には、株価は波のように上がり下がりするので、波の底の部分で買うのが良いと言っています。当然、その波の底を見つけるのが難しいのですが、その判断基準として、移動平均線と価格帯別出来高を見ながら取引すると良いでしょうという考え方です。
私も価格帯別出来高に着目して取引するようになってから飛躍的に取引成績が良くなりました。読みやすい本ですので、是非一読いただければと思います。
超短期売買で仕手株投資に勝つ
この本は、資金が潤沢にあるいわゆる仕手と呼ばれる投資家がどのような銘柄に着目し、かつどのようなタイミングで値動きが起こるかを解説してくれています。非常に具体的で、わかりやすいので、一晩で一気に読み切ってしまいました。ただ、かなり短期の売買が求められるので、日中値動きが見れないような人は実践することが難しい代物です。私は、良い銘柄をチェックしつつ、タイミングを見計らって有給を取得した上で、日中に取引したりしています。
実は、私がこの本を知ったのは、投資家で有名なウルフ村田が紹介していたからです。ウルフ村田については賛否両論ありますが、私自身彼女のセミナーに参加したり、月刊ウルフを購読したことがあるので、近い内にその内容についても投稿したいと思います。
株で勝ち続ける人の常識、負ける人の常識
この本は、具体的な取引の方法などが書いているわけではないのですが、株をやる上での心構え的なものが書かれています。私の中ではバイブルと言っていいほどおすすめです。
この本を読むことで株で儲けることができるようになったと言ってもいいくらいです。
株をはじめた時に読んでもいまいちピンと来ないかもしれませんが、半年か1年位株をやってみて読み直すと身にしみるかと思います。
余談
私が株式投資を始めたのは大学の頃でした。学生時代はお金がなく、なんとかお金を増やしたいという思いで始めたのがきっかけです。
ただ、あまりに知識がなく、いきなり自己資金で投資するのが怖かったので、野村證券のバーチャル株式投資倶楽部というサイトを利用して、仮想的な市場で取引を始めました。残念ながら現在はそのサイトはなくなってしまっており利用することはできません。ところが、バーチャル環境でやった結果、めちゃくちゃ損をしてしまったので、その時に実践投資はしませんでした。
自己資金を入れて真面目にやり始めたのは就職後の2014年頃で、黒田バズーカ第2弾が放たれるくらいのタイミングでした。ニュースでアベノミクスがものすごく取り上げられている時期だったので、もう一度はじめてみました。
当時の自己資金は100万円くらいで始めたのですが、最初は40万円くらいの損失をして心が折れそうになりました。でもそこから諦めずに勉強し直した結果、月20万円くらい、年間数百万程度稼げるようになりました。億り人と呼ばれる人たちほど稼いではいませんが、日々のお小遣いには十分なくらいの額を稼げているかと思います。
みなさんも良い投資生活を。